田舎のヒロインわくわくネットワーク

理想の村

 11月7日~8日、秋田県の大潟村へ行きました。
大潟村は戦後の開拓史のなかで日本最大の干拓プロジェクト。アメリカ型の大規模な機械化農業と豊かな理想の農村を目指して八郎潟の水を抜き、水面下・4メートルの大地を米作りにかけた昭和40年代に始まった世紀の大事業でした。

 この大潟村に大学の先輩が入植しているとわかったのは数年前のことです。秋田へは数回ほど訪れていますが,大潟村の話をじっくり聞いたのは初めてでした。国は大規模農業の米作りを目指す政策で干拓をはじめながら,皮肉なことに、この後、減反政策をも始めるのです。これが大潟村の矛盾の始まりでした。

 先輩は学生時代の友人と結婚し,大潟村に入植しました。だんなさまは東北大学を出て、農林省に勤めていましたが,組織には向かないと第5次の入植に応募。昭和50年、手持ちのお金200万円。国からは大型機械と15ヘクタールの水田と住居を貸与。5年据え置きの償還で米つくりを始めたとのこと。本当に豊な理想の暮らしや農村を求め米を作りながら、自由化の波に翻弄され生き抜いていく大潟村の農家の暮らし。JA大潟村女性部の方たちの話を聞きながら、たくましさを感じました。この日、冬枯れの突風の吹く中、干拓地を案内してもらいました。

 海よりも低い大地。オランダの干拓地もそうでしたが、人間が作った自然。この厳しさの中で生きることの意味をお米を食べる人たちは考えることがあるだろうか。同じ開拓でも開拓のスケールがちがう。スケールは違っても共感するものは共通。強烈な二日間でした。


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