今、三国が面白い。
材木屋さんの倉庫と、空き地を借りて、やぐらを組んで、ネットを張ってアングラ桟敷ができた。東京から演出家を呼んできて、地元の料亭の親父さんを引っ張り出して、哲学的なユニークな持ち味を生かして役者に仕立て、なんと原発銀座の福井で、核戦争で廃墟になった大地の上で生き残った3人の男女が出会い、語り、主人公の男の住んでいた故郷三国へと目指した旅の中での現実とも空想ともつかない話。
核戦争で破壊し尽くされた地上に、大地に黒い雪が降る。三好達治の詩「太郎の屋根に雪降り積む、次郎の屋根に雪降り積む」。破壊し尽くされた地上に同じように白い雪が、邪悪にまみれた核の黒い雪がそれぞれの跡形無い屋根の上に降り注ぐ。無限の哀しみと、やさしさと、冷たさと、生きていること、生きていくことそこに生きて在る事を光と影が夜の闇の中で語っている。浜風の寒さが身にしみるミクニの11月。人の生きる無常さ。
芝居「寿歌」(リンク)、久々に面白かった。明日から本番。どうぞお客様が来るように!わかってもわからなくてもこの街の人たちに見てもらえるだけでいい。感じてもらえるだけでいい。考えてもらえるだけでいい。みんな見に来てくれるように!
こういう芝居が都会だけでなく、こういう、田舎町でできることがステキなことなのだから。
