玄米と収穫祭
「滋賀の仲間達の田んぼでお米を作ったのだけど、玄米のジェラートできないかな?」滋賀で獣医をしている娘の美峰から電話をもらった。新米の玄米を送るという。お米のリゾットはイタリアでたべた。それをヒントに古代米リゾットを作った。おけら牧場の田んぼで作った黒米を元にキヌヒカリを加えて牛乳で炊いて、生クリームと牛乳とグラニュー糖と安定剤を少量いれてホワイトベースを作り炊いた。
黒米とキヌヒカリをいれてフリージング。紫色の美しいお米のリゾット・ジェラートができる.。中の黒米がぽりぽりしておいしい。ぽりぽり黒米をかじっていると、田んぼを無心に泳いでくる合鴨の姿を思い出す。
合鴨が虫や草を食べてくれて、無農薬で作ることができる。水の中でフンをしてくれるから適当に肥やしになる。なんともいえずかわいい合鴨の行列だ。あんまりかわいいのでくず米のえさをやりすぎて去年はかもは草取りをサボってしまった。今年はえさをやらなかったら途中で逃げられてしまった。なかなか難しい。それでも少しはお米が取れた。貴重な古代米だぞ!
古代米は美味しく作れるようになったが、玄米は自信がない。なかなかやわらかく美味しく玄米を炊くコツをつかめないからだ。とにかく、圧力釜で牛乳と水を入れて1キロ炊いた。なんと、やわらかくふっくら炊けるではないか。圧力釜の使い方を十分に知らなかったのだ。オレンジ色に輝くぴかぴかの新米玄米。良質のお米だ。温度が下がってからホワイトベースに入れてフリージングした。
玄米のジェラートが次々と出てきた。一口口に入れてみた。まろやかでぽりぽりして、オレンジがかったこおばしいジェラートだった。カップに詰めてマイジェラート。材料を提供したひと自身のジェラートだ。
「出来たぞ」というと、仲間達と収穫祭をするから、持ってきてくれるとうれしいな」という。いったいどんな収穫祭かしらと興味深々、夫と一緒にジェラートをもって見に行った。
滋賀県の余呉、森林公園内のウッデイパルと言うところで150人ほどの若者達が集まって、新米おにぎり、しし汁、かす汁、おはぎ、その他いろいろ手作りの食べ物と仲間達の音楽と、にぎやかな気持ちのいい収穫祭のゆうべだった。どこからこんなに大勢の若者達が集まってきたのだろうと思うほど様々な職業についた若者達が集まって楽しそうだった。
手垢にまみれた大人の意図も助成金も何も介在しない、自分達の力だけで人を呼び、米を実らせ、収穫し、大地の実りに感謝するすがすがしい感謝際だった。濃紺の空に瞬くオリオンが美しかった。
それにしてもジェラートは美味しかったが寒かった!
